♯22 ペダルに種類がある?(ダンパー編)

ピアノ教育

ペダルとは、ピアノの足元についている装置です。

今回は一番右のペダル「ダンパーペダル」の踏み方の種類をお話しします。

「ダンパーペダル」は、踏むことで鍵盤から指を離しても音が伸び続けます。音を豊かにしたり、音同士をつなげる役割を持ちます。

「え、ただ音を伸ばしたいところで踏むだけでしょう?」

と思われた方、ぜひこの記事を読んでペダルの踏み方にも種類があることを知っていただきたいです。

私も大学に入るまでは、これらのペダルの踏み方の名前を知りませんでした。

この記事を読んで得られるメリット

ペダルの踏み方の種類を知ることで、演奏に多彩な変化をもたらすことができます。

ぜひ最後まで読んでいってください。

①レガートペダル

レガートペダルは、一般的によく用いられるペダルの踏み方です。

「レガート」とは、音楽用語で「音と音をつなげてなめらかに演奏する」ことです。

レガートペダルは、その意味の通り指だけではつなげられない音と音をつなげるときに使います。

踏み方のポイント

指で弾くのと同時にペダルを踏んでしまうと、指を離したのと同じタイミングで音が途切れてしまいます。

そうならないために、「レガートペダル」を用いる際は「後踏み」が鉄則です!

実際のレガートペダルの踏み方

・指が鍵盤を押すときに足を一瞬あげ、即座に踏みかえる。

・和音の変わり目は濁るので、よく耳で聴きながら前の音の響きが残らないように踏みかえる。

もう一度言いますが、レガートペダルの特徴は「後踏み」です。

②アクセントペダル

アクセントペダルもよく使用します。

使っているけど名前は初めて聞いたという方もいらっしゃるかもしれません。

「アクセント」とは、音楽用語で「その音を強く弾く(強調する)」という意味があります。

アクセントペダルは、こちらもその名前の通り、アクセントをつけるために(正確には、アクセントをつける手助けをするために)使用するペダルです。

踏み方のポイント

アクセントペダルの踏み方のポイントは、「同時踏み」、かつ「踏んだ瞬間、即上げる」です。

実際のアクセントペダルの踏み方

指が鍵盤に触れるのと同時にペダルを踏みこみ、即ペダルを上げます。

こうすることで、その音だけを強調することができ、指だけでは限界のある響きをより豊かにすることができます。

③ビブラートペダル

ビブラートペダルは、聞いたことがない人が多いかもしれません。

「ビブラート」と聞くと、ピアノではなく声楽を想像する方も多いと思います。

「ビブラート」とは、音楽用語で「イタリア語のvibratoに由来し、【震える】という意味があり、細かく響きをゆらして響きを豊かにする」技法です。

ビブラートペダルは、こちらもその名の通り、ペダルを細かく踏んで絶妙な響きを作りだします

踏み方のポイント

ビブラートペダルの踏み方のポイントは、「声を揺らすように持続的にペダルを浅く細かく踏みかえる」ことです。

実際のビブラートペダルの踏み方

「隣り合った音を連続で弾かなければならない、でも渇いた響きではなく響きに豊かさが欲しい」

というときビブラートペダルは効果的です。

足を痙攣させるかのように浅く細かく踏みかえることで、濁らず豊かな響きを作ることができます。

ポイントは「力を入れすぎないこと」

ピアノのトリル同様細かい動きを連続的に行うには、脱力が必要です。

ピアノの足元にある一番右のペダル、「ダンパーペダル」の踏み方の種類についてお話しました。

ダンパーペダルの踏み方には、主に3つの踏み方があります。

レガートペダル

指だけではつなげられない音と音をつなげるペダル。

ポイントは、「後踏み」

アクセントペダル

アクセントをつけるために(正確には、アクセントをつける手助けをするために)使用するペダル。

ポイントは、「同時踏み」かつ「踏んだ瞬間、即上げる」

ビブラートペダル

浅く細かく踏んで絶妙な響きを作りだすペダル。隣り合った音がつづいても、濁りを減らして豊かな響きを作れる。

ポイントは、「声を揺らすように持続的にペダルを浅く細かく踏みかえる」

多様なペダルの踏み方を知って、多彩な音楽を作れるようになりましょう!

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