♯47 ピアノの練習を続けるコツ― 小さな成功体験を積み重ねよう

ピアノ教育

コツコツ続けるからこそ、ある日「弾ける」がやってくる

ピアノは、一日で劇的に弾けるようになるものではありません。

練習の中には楽しい瞬間もあれば、思うように進まず苦しくなる日もあります。

でも、その積み重ねの先にある達成感はとても大きなもの。

小さな成功体験を少しずつ重ねていくことで、気づけばいろんな曲を弾けるようになっています。

4歳からピアノを始めて音高・音大・音大の院に進み、大人子ども含め累積約50名にピアノを教え、現役で演奏活動を続ける私が、ピアノ練習を続けるコツをお伝えします。

こちらの記事も合わせて読むと、より理解が増します。

ピアノを続けるコツ

ピアノは一日では上達しない

ピアノの上達は「急にできるようになる」のではなく、毎日の練習で少しずつ積み重ねていくものです。

一度に完璧を求めず、コツコツ取り組む姿勢が大切です。

たまの一回で長時間頑張るよりも、短時間でも毎日続けるほうがピアノの上達は早いです。

長時間頑張ろうとすると「練習は大変」というイメージが根付いて、結局続かずピアノから離れる要因になってしまいます。

そういった意味から、完璧を目指してしまう人や頑張り屋さんは注意が必要です。


小さな成功体験を大切に

いろんな曲に挑戦する

一曲だけにこだわるのではなく、簡単でもいいのでいろんな曲を弾いてみましょう。

「この曲が弾けた!」という小さな成功が積み重なることで、自信が育っていきます。

特に小さいうちはたくさんの曲に挑戦することが上達への近道だと私は思います。

弾けるまであきらめない心も大切です。

そうしているうちに譜読みの速度もあがり、一石二鳥の両取りが叶います。

達成感を味わう

短いフレーズや一部分だけでも、弾けるようになったらしっかり「できた!」と感じましょう。

その達成感こそが次のステップへ進む力になります。

毎日少しずつ弾ける箇所を増やしていきましょう。

生徒さんでよく見かける、練習が続かない例

一曲を通して見てみると、とても長く難しい。そのことによって練習することにものすごく高いハードルを感じている。

たった2小節だけ、もしくは1小節だけなら十数分の練習で弾けるようになるのに、まったく練習してこない。結局一週間たっても1小節も進んでいない。

実際レッスンで一緒に練習をすると、2小節だけなら5分かからず弾けるにも関わらずです。

これは、とても多いケースです。

もちろん、ほかの習い事だったり勉強だったりと、忙しいことも関係しています。

ですが、どんなに忙しくても一日十数分を捻出できないということはありえません。

時間がないから練習できないのではなく、目標の立て方が間違っているから、もしくはただ練習することに高いハードルだけ感じて何も考えていないから練習しないのです。

私は、練習をなかなかやれない生徒さんたちによくこう言っています。

「他にもやることがあって忙しいと思うけれど、一日1小節だけでも弾けるように練習して。それなら5分もあれば終わるから。」

そうはいっても、習慣がないとこれさえもなかなかできない人が多いのが現実です。

この例から、ピアノの上達には正しい練習の目標の立て方と習慣が大切なことが分かります。


練習を習慣にする

毎日少しでもピアノに触れる

長時間でなくても大丈夫。たとえ5分でも10分でも、毎日鍵盤に触れることで指や耳が少しずつ慣れていきます。

何度も言いますが「毎日続けること」が、上達への一番の近道です。

少しでも練習への心理的ハードルを下げて、続けることを目標にしてください。

習慣にするためには、毎日の練習する時間を決めましょう。まずは5分でも!

周りの人の力を借りれそうなら、決まった時間に練習を促してもらうなど助けをもらいましょう。

人の演奏を聴く

自分で弾くだけでなく、プロや他の人の演奏を聴くことも大切です。

「私もこんなふうにピアノが弾けるようになりたいな」という気持ちは、練習へのモチベーションにつながります。

聴くのはピアノ以外の曲でも構いません。

音楽への興味を育むことも、ピアノ練習を習慣化する大切な要素です。


まとめ

ピアノは一日では上達しません。

でも、小さな成功を積み重ね、毎日少しずつピアノに触れていくことで、気づいたらたくさんの曲を弾けるようになっています。

思うよう弾けないのは苦しいし、練習は楽しいばかりではありません。

ですが、そこを乗り越えた先にある達成感はとても大きいものです。

だからこそ、無理なく小さなところからコツコツ続けて成功体験や達成感をつかみましょう。

私は、少しでも皆さんが楽にピアノと向き合えたらと思っています。

今回の記事が、そのための知恵となりましたらうれしいです。

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