♯189 ピアノが上達する子の共通点とは?親の「無関心」がもったいない理由と、子供を伸ばす環境づくりのヒント


「うちの子、なかなかピアノの練習を始めなくて…」
「共働きで練習を見てあげる時間がない」

そんなお悩みをお持ちの保護者様は少なくありません。

実は、ピアノがぐんぐん上達するお子さんの背景には、テクニック以前の「ある共通点」があります。それは、親御さんの「関わり方」です。

今回は、講師としての視点と、私自身の幼少期の体験を交えながら、お子さんの才能を伸ばすための「親子の距離感」と「環境づくり」についてお話しします。

筆者プロフィール:
4歳よりピアノを始め、埼玉県立大宮光陵高校音楽科、東京音大ピアノ演奏家コース、同大学院修士課程を修了。コンクール受賞歴多数。奨学金授与、短期留学を経験し、現在は演奏活動と並行し累積50名以上の指導に携わる。現役奏者の視点から、ピアノ上達のヒントや本番に強いメンタル術を発信中。

「無関心」はもったいない!上達の鍵は親の興味にある

ピアノ教室に通わせているから、あとは先生にお任せ。
そんな風に思っていませんか?

もちろん、レッスンでは私たちが全力で指導しますが、ピアノの上達において家庭での時間は非常に大きなウエイトを占めます。

ここで言う「関わり」とは、決して「完璧に教えなければならない」ということではありません。
一番もったいないのは、お子さんがやっていることに「無関心」でいることです。

「子供の習い事だから、私は知らない、関係ない」という空気感は、お子さんのやる気を少しずつ削いでしまいます。

逆に、親御さんがお子さんの奏でる音に興味を持つだけで、子供の成長スピードは劇的に変わります

家庭での役割は「先生」ではなく「コーチ」

特に小さなお子さんの場合、一人で完璧に練習をこなし、言われた課題をすべてクリアするのは至難の業です。
そこでお家の方にお願いしたいのが、「コーチ」の役割です。

お家ではレッスンで言われたことを復習したり、つまづいているところがあったら一緒に取り組んでみてください。

共働きの家庭が増え、つきっきりで練習を見るのが難しい時代であることも重々承知しています。

しかし、ほんの5分10分でも「聴いているよ」というサインを送るだけで、お子さんは「自分は応援されている」と実感し、ピアノに向かう心のハードルが下がるのです。

「練習しなさい」の代わりにできること

「練習しなさい!」という言葉は、残念ながら多くの場合、お子さんの反発を招きます。
大切なのは、お子さん自身が自分で選んでピアノを弾いていると感じられるように仕向ける工夫です。

言葉で追い詰めるのではなく、環境を整えることから始めてみませんか?

  • リビングで自然にクラシック音楽を流しておく
  • 音楽に関する本や図鑑を、さりげなく視界に入る場所に置く
  • 機会があれば、一緒にコンサートへ足を運んでみる

こうした「言葉以外の環境整備」が、お子さんの好奇心を刺激します。

無理やりやらせるのではなく、生活の中に音楽が溶け込んでいる状態を作ることが、自発的な練習への近道です。

【実体験】音楽家ではなかった母が、私にくれた最高のプレゼント

私自身の話を少しさせていただきます。
子供の頃、母から「練習しなさい」と言われたことはもちろんありますが、しつこく無理やりやらされたという記憶はありません。

それ以上に強く残っているのは、母が常に私とピアノに深い興味を持ってくれていたことです。

母は音楽家ではありませんでしたが、私以上に音楽を知ろうと努力してくれました。
音楽番組があれば録画して一緒に見たり、音楽関連の本を買ってきては私に勧めてくれたり。

「子供にやらせるだけ」ではなく、母自身が音楽を学ぼうとする姿勢を見せてくれたのです。

この「一緒になにかをしている感覚」は、幼い私にとって何よりの支えでした。練習を孤独に感じることはなく、いつも心強かったのを覚えています。

母が音楽を心から楽しもうとしてくれたことは、今の私を形作る大きな力となっており、今でも深く感謝しています。

完璧を目指さず、まずは「一緒に楽しむ」ことから

親御さんが音楽の専門家である必要は全くありません。
むしろ、お子さんと一緒に「この演奏、素敵だね」「こういう弾き方があるね」と発見を楽しめる関係こそが、理想的な成長環境を作ります。

「塩梅が難しい」と感じることもあるでしょう。過干渉にならず、かといって無関心にもならず。
その絶妙なバランスは、お子さんへの「純粋な興味」を持つことから始まります。

ピアノを通じて、親子で新しい世界を知る。

そんなワクワクした気持ちを共有することが、お子さんの才能をどこまでも伸ばしていく一番の栄養剤になるはずです。

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筆者プロフィール:

4歳よりピアノを始め、埼玉県立大宮光陵高校音楽科、東京音大ピアノ演奏家コース、同大学院修士課程を修了。コンクール受賞歴多数。奨学金授与、短期留学を経験し、現在は演奏活動と並行し累積50名以上の指導に携わる。現役奏者の視点から、ピアノ上達のヒントや本番に強いメンタル術を発信中。


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