♯3 調ってなあに?

楽典

音楽をやっていると必ず出会う「調性」。結局なに?

子ども
子ども

この曲はハ長調の曲なんだよ!

大人1
大人1

ハ長調ってなに?

皆さん、「調性」という言葉はご存じですか?

音楽をやっていると、もれなく出会う言葉だと思います。

大人2
大人2

なんとなく知っているけど…なんだっけ?

こんな方も多いと思います。

今日は知っているようで知らない、「調」のお話をしたいと思います。

「調」を理解することで作品への理解度が増し、説得力のある演奏へと近づくこと間違いありません。

結論

「調」とは、曲それぞれに与えられた色彩感のこと。

種類は全部で24個あり、曲の途中で変わることもあります。(ほとんどの曲が複数の調に移行します)

  • 「調」は大きく「長調」と「短調」の2つに分けられる。
  • それぞれの「調」はシャープ♯やフラット♭の数が決まっていて(ただし♯・♭決められた順番あり)、特有の響きを持っている。

長調と短調

長調の特徴・種類

長調とは「明るく感じられる調」のことです。

長調は、全部で12種類。

  • ハ長調(♯・♭無し)
  • ニ長調(♯2個)
  • ホ長調(♯4個)
  • へ長調(♭1個)
  • ト長調(♯1個)
  • イ長調(♯3個)
  • ロ長調(♯5個)
  • 変二長調(♭5個)
  • 変ホ長調(♭3個)
  • 変ト長調(♭6個)
  • 変イ長調(♭4個)
  • 変ロ長調(♭2個)

※分かりやすいように「ハニホヘトイロハ」の順で並べています。

○○長調の○に入るカタカナは、ドレミを表しています。

ドレミファソラシド(イタリア音名)→ハニホヘトイロハ(日本音名)

ドレミファソラシドは、実はイタリア音名なんですね。

冒頭に出てきた「ハ長調」は、「ドから始まる明るい調」のことでした。

「ハ長調」は♯や♭がつかないので、白い鍵盤だけで演奏します。


「変(へん)」とは、♭を日本語で表したものです。

「嬰(えい)」とは、♯を日本語で表したものです。

「変ロ長調」とは「シ♭から始まる明るい調」のことです。

短調の特徴・種類

短調とは「暗く感じられる調」のことです。

短調は、全部で12種類。

  • ハ短調(♭3個)
  • 二短調(♭1個)
  • ホ短調(♯1個)
  • ヘ短調(♭4個)
  • ト短調(♭2個)
  • イ短調(♯・♭無し)
  • ロ短調(♯2個)
  • 嬰ハ短調(♯4個)
  • 変ホ短調(♭6個)
  • 嬰へ短調(♯3個)
  • 嬰ト短調(♯5個)
  • 変ロ短調(♭5個)

ここで気が付くこと

♯や♭の数によって、長調・短調ひとつずつ振り分けられていることに気が付きます。

♯・♭無し → ハ長調・イ短調

♯1個 → ト長調・ホ短調

♯2個 → 二長調・ロ短調

♯3個 → イ長調・嬰ヘ短調

♯4個 → ホ長調・嬰ハ短調

♯5個 → ロ長調・嬰ト短調

♭1個 → ヘ長調・二短調

♭2個 → 変ロ長調・ト短調

♭3個 → 変ホ長調・ハ短調

♭4個 → 変イ長調・ヘ短調

♭5個 → 変二長調・変ロ短調

♭6個 → 変ト長調・変ホ短調

それぞれもっと詳しく関係性や法則性があるのですが、ここでは種類のみでとどめています。(また別の記事で解説します)

まとめ

調」または「調性」とは、曲の色を決める重要な要素です。

調には「長調」と「短調」と大きく分けて2つあり、さらにそれぞれ12種類存在しています。

♯や♭の数によって、「長調」「短調」ひとつずつ振りわけられます。

今、自分が何調で演奏しているかを認識し、その調の響きの特徴を捉えて演奏することは、より良い演奏を求めるうえで不可欠です。

理解度を増して、さらなる向上を目指しましょう。

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