♯2 絶対音感は生まれつき?

ピアノ教育

絶対音感は生まれつき?よく議論される問題。

お母さん
お母さん

子供に音感をつけさせるためにピアノを習わせたい!

お父さん
お父さん

でも、絶対音感は生まれつきのものじゃないのかな。

あとから身につけられるのかな?

結論

絶対音感はあとから(後天的に)身につけられる。

ただしそれは、「正しい教育を受けたら」の話。

絶対音感をあとから身につけた私の体験談

4歳からピアノを習い始め、かれこれ二十数年弾いてきている私。

音高生・音大生時代は、ソルフェージュのクラスでだいたい一番上のクラスでした。

ソルフェージュとは、楽譜にある旋律を正しい音程で歌ったり、ピアノで弾いた旋律や和音をリズム通りに楽譜に書き写す、という分野です。

絶対音感がなければ、正しい音程で歌ったり、正しく聴き取って楽譜に書き写すのは、困難でしょう。

もちろん、前述の「後天的」とは別に、大きくなってから訓練で多少できるようにはなります。

ですが、それはかなりの苦労を伴います。

私は特別に苦手意識もなく、自然と聞き取れるようになりました。

では、私は生まれつき絶対音感を持っていたのか?

それは  です。

どこかの天才ピアニストのように、何の訓練もなしに聞こえてきた音楽をピアノで再現する、なんて芸当はしたこともないし、できません。

ですが、私は幼少期にピアノを始め、ある訓練を受けたことによって正しい音程で歌うことができ、正しく音を聞き取ることができるようになりました。

私が幼少期に受けた訓練

私が幼少期に受けた訓練、それは…

ドレミで歌をうたうこと。(ピアノあり)

たったこれだけです。

もちろん、ソルフェージュは楽譜の書き方を知らないと書けないので、それだけでは不十分ですが、絶対音感という意味においてはとても効果的です。

実際にピアノを教えるようになってみて、よりそれを実感しています。

小さいときに別の先生のもとで習い、その後大きくなって私のところにきた生徒さんで、

生徒1
生徒1

歌はそんなに歌ってこなかった。

という方がいました。

いざ歌わせてみると、音符の読み間違えは当たり前、自分が出している音が正しいかわからない、目をつぶり単音を聞かせて「何の音?」と尋ねても、ちんぷんかんぷんな回答…

小さいときからよく歌ってきた子との違い

私のもとで小さいときから習っている生徒さん。

宿題で出た課題を弾くだけではなく、ピアノに合わせて大きな声で歌わせます。

本人は楽しく歌っているだけなのですが、繰り返すうちに自発的に正しい音程で歌えるように。

本人も無意識のうちに音感を身につけられていました。

子供に絶対音感をつけさせたい親御さんへ(まとめ)

絶対音感は、幼少期にピアノに合わせてドレミで歌う訓練を繰り返せば、身につけられます。

一回二回で終わりではなく、継続することが大切です。

ピアノの先生によっては、あまり歌を重視していない方もおられると思います。

そんな時は先生にご相談するか、ご家庭で歌う作業(遊びでも構いません)を行うといいでしょう。

天才ピアニストのような音感は持てないかもしれませんが、好きな音楽のメロディーを聞き取ってピアノで演奏することもできるようになります。

そんなささやかなプレゼントを、ぜひお子さんに贈ってあげてください。

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