暗譜するにもコツがある
「暗譜が苦手。」「本番で頭が真っ白になってしまうことが多い。」
今日の記事はそんな悩み持っている方に、ぜひ読んでいただきたい内容です。
「暗譜」、それはピアノを学ぶ人にとって永遠の悩みでもあります。
音高・音大と進み、二十数年ピアノを弾いてきた私の暗譜方法をお伝えします。
これを読めば、少しでも暗譜の悩みが軽くなり、本番で忘れる回数が減少するはずです。
これで忘れない!暗譜のための3つの手順
暗譜とは
「暗譜」とは、その名の通り「楽譜を暗記すること」です。
ピアノを弾く人は、暗譜をして楽譜を見ずに演奏する、ということします。
(ヴァイオリンも比較的暗譜して演奏しています)
実は、この「暗譜」というのがとてもやっかいなのです。
覚えたつもりでいても、本番で緊張すると頭が真っ白になって、どこを弾いているのか分からなくなってしまうということが起こるからです。
人の前で発表するのに、話す内容を忘れてしまったという現象と同じです。
人前で何かを発表したことがある人なら、大なり小なりこのような経験をしているのではないでしょうか。
何度も練習することはもちろん、それ以外にも工夫を加えることで忘れる可能性をさらに低くすることができます。
忘れない暗譜の方法、3手順
さっそく3つの暗譜のコツをお伝えします。
1.ピアノの前に座らず、頭に鍵盤を思い浮かべる
2.実際に弾く指も想像しながら、曲の最初から最後まで頭のなかの鍵盤で演奏する
3.その際に思い出せなかった指づかいや音を、あとで楽譜で確認する
ピアノを弾いて暗譜を確認するだけでは危険
ピアノを弾きながら暗譜を確認するだけというのは、とても危険です。
なぜなら、普段の練習では運動記憶で覚えた指のおかげで、細かい音符を意識しなくても弾けてしまうからです。
ですが、人前で演奏するという緊張状態に陥ったとき、運動記憶だけに頼った状態だと思い出せなくなるということが起こります。
そうならないためにも、頭でも覚える「陳述記憶」の作業が不可欠です。
陳述記憶のために、ピアノを使わず音を思い浮かべる
先ほどお伝えした暗譜の3つの手順を実際にやってみると、とても難しいことがわかると思います。
いかに「運動記憶」に頼って弾いているか、痛いほど感じるはずです。
ですが、ここでめげずに覚えられていない音を明確にすることができたら、本番で音を忘れる確率はぐっと下がるでしょう。
曲の最初から最後までを頭の中で弾くのは、とても時間がかかります。けっして途中で投げ出したりせず、最後までやり抜くことが重要です。そして、それを何回か繰り返しましょう。
まとめ
私は、この暗譜の3つの手順を行って今まで数々の試験や本番を乗り越えてきました。
本番で練習通りの力を発揮するには、暗譜以外にもメンタルの強化も不可欠です。こちらについては、また別記事で解説します。
最後に、忘れない暗譜の方法、3手順をおさらいしましょう。
1.ピアノの前に座らず、頭に鍵盤を思い浮かべる
2.実際に弾く指も想像しながら、曲の最初から最後まで頭のなかの鍵盤で演奏する
3.その際に思い出せなかった指づかいや音を、あとで楽譜で確認する
「運動記憶」に「陳述記憶」、どちらも身につけることができれば鬼に金棒です!
頑張りましょう。
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