ピアノは一日では上手にならない
「ピアノを始めたけれど、なかなか上達しないな…。」
「向いていないのかな。」
「練習したくないな。」
そんなふうに思ったことはありませんか?
ピアノが上手になるには、練習が必ず必要です。
毎日毎日弾いて、弾けないところを繰り返し練習して弾けるようにして。
すこしずつ難しい曲に挑戦して、また弾けないところを練習する。
初期の状態では、これの繰り返しでしか上達は見込めません。
ある一定のところまでくると、繰り返し毎日弾くだけでは上達しませんが、それまではひたすら毎日ピアノに触り、練習しなくてはなりません。
これを聞くと、「やっぱり練習つらいじゃん、それを毎日なんて無理。」と思う方も多いでしょう。
そんな方に今日の記事を読んでいただきたいです。
ピアノが上手になる3つのステップ
私は、4歳からヤマハ音楽教室でピアノを習い始めました。当時一日どれくらい練習していたのか母に聞いたところ、平均して1時間ほどは練習に取り組んでいたみたいでした。(小学生の頃)
私自身は、兄たちがピアノを先に習っていたこともあってか、教材で使用していた曲集をどんどん進めることができ、一冊一年かからないくらいのペースで進めていました。
その頃は、練習がつらいと思ったことは一度もありませんでした。(大人になっていろんな要素が重なり、練習がつらいと思ったことはたくさんあります。)
ですが、自らの意思だけでどんどん練習できていたわけではありません。
私が毎日練習を長時間やれたのは、3つの要素があったからだと思います。
1.身近な存在(家族等)の練習へのサポート
私は、母という一番身近な存在のサポートが大きかったと思います。
「ピアノで遊ぶ」という感覚がある子どもをのぞいて、普通の子どもは練習より遊びたいという気持ちが勝るように思います。
なぜなら、練習しない子どもにとって「練習はつらく大変なもの」という認識がどこかにあるからです。
ここで子どもの自主性に任せすぎると、「練習をしない」という選択になってしまうのも理解できます。
無理強いするのもよくありませんが、一言でも「練習しないの?」等の声掛けをして、子どもの練習を手助けすることで上達への道は一気に縮まります。
最近は共働きのご家庭も多いので、お子さんの練習になかなか付き合ってあげられないという方も多いと思います。
ですが、一日15分だけでもみてあげられると上達具合は変わってくると思います。
そして、ひとつできるようになったらすごく褒めてあげる等して、
「ピアノの練習が楽しいものである」と思わせる工夫ができると、子ども自身で自主的に練習できるようになってきます。
2.練習の習慣化
いくら身近な存在からの促しがあっても、「やっぱり練習やだ。したくない。」と思うこともあるでしょう。
それは子どもに限らず、大人も同じです。
例えば、ジムに週一回通いたいと思っている大人がいるとします。
行こうと決めていてもいざその時になると、

今日は疲れているしジム行きたくないな。来週行けばいいか。
となり、例えば彼氏(身近な存在)が

今週ジム行かないの?
と言っても

いや、今日はいいかなって。
となり、また来週も結局行かなかったということはあると思います。
これと同じです。
「ジムに行くこと」「ピアノを練習すること」を意思の力に頼っているうちは、逃げたくなるのが人間の本能です。

私はなんて意思の弱い人間なんだ。
こんなふうに嘆く必要はありません。
ただひとつ問題なのは、「習慣化できていない」ということのみです。
「ジムに行く」「ピアノを練習する」ことが自分のなかで習慣化できていれば、すごいエネルギーを持たずともその行動をすることができます。
例えば、「歯を磨く」のにすごいエネルギーは使いませんよね。

歯磨きしたくないな。今日は磨かなくていいか。
とはならないと思います。これは「歯を磨くこと」が習慣化されているからです。
習慣化するには
習慣化するには、何かの行動に紐づけて、達成可能な取り組む時間を設定することが大事です。
「ジムに行く」なら、
- 特定の仕事が終わったら
- ジムで一時間体を動かす
この曜日のこの仕事が終わった後!と自分でルーチンを決めてしまいます。
その時に気をつけなければならないのは、張り切りすぎてたくさんの時間を使って取り組んでしまうことです。
歯磨きも毎日2時間やらなきゃいけなかったら、歯を磨かない人が続出するでしょう。
何事も程度が大事です。
「ピアノを弾く」なら、
- おやつを食べた後に
- 15分or30分練習する
まずはこのくらいの達成可能な時間でいいと思います。
大切なのは、少ない時間でも「習慣化すること」です。
3.切磋琢磨できる仲間の存在
もうひとつ、ピアノの上達にはかかせないものがあります。
それは、「切磋琢磨できる仲間の存在」です。
私はヤマハ音楽教室の専門コースに通っていました。
グループレッスンがあり、7~8人の仲間とともに小学校6年間学んでいました。
仲間の存在は練習への大きなモチベーションとなり、私にとってともに切磋琢磨することのできる貴重な存在でした。
そのなかでも一人とてもよく弾ける友達がいて、その子の存在はとても大きかったです。
私の方が先に教材をスタートしたのに、後から始めたその友達がものすごいスピードで追いついてきていると親や先生から聞かされ、一層練習に燃えた記憶があります。
ピアノに限らずの話ではあるかと思いますが、同じ目標をもってともに頑張れる仲間の存在は、本当に大きいものだと実感しています。
まとめ
初期の状態でピアノが上手になるためには、3つのステップがあることをお話ししてきました。
1.身近な存在の練習へのサポート
2.練習の習慣化
3.切磋琢磨できる仲間の存在
今回は子どものピアノの練習という前提でお話してきましたが、これらはピアノ上達においてとても重要な要素です。
ひとつずつでも構わないので、ぜひこの3つの要素を意識して取り組んでみていただきたいです。
私も新しい発見がありましたら、また追記します。
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