2025-11

コンサートと本番準備

♯92 なぜピアノは本番で違う音が出るのか──練習では生まれない“響き”の理由

ピアノを弾いていると、「練習では出なかった音が本番で出た」「思いがけず良い響きが出せた」という経験をすることがあります。一方で、「練習通りに弾けなかった」「緊張で手が固くなった」と感じる人も多いでしょう。同じ曲を、同じピアノで、同じ人が弾い...
練習法と上達のヒント

♯91 譜読みの段階から音楽を感じる──ピアノ練習で“ただ弾く”を卒業するために

ピアノを練習するとき、「譜読みの段階だからまだ音楽は後で」と思っていませんか?ですが本当は、譜読みのときからすでに音楽は始まっています。一音一音をただ並べるのではなく、フレーズでとらえ、響きを想像しながら弾く。その積み重ねが、後の表現の深さ...
ピアノとわたし

♯90 “うまく弾こう”とするより、“まっすぐ聴こう”

ピアノを弾くとき、「うまく弾きたい」と思うのは自然なことです。音を外したくない、きれいな音を出したい、スムーズに弾きたい──。けれど、その思いが強くなりすぎると、不思議と音が硬くなったり、呼吸が浅くなったりすることがあります。本来、ピアノを...
演奏活動と発信の裏側

♯89 緊張することは悪くない──集中と感情の関係

ピアノの本番。舞台袖で手が冷たくなり、心臓が速く打つ──そんな経験をした人は多いと思います。「また緊張してしまった」「落ち着いて弾けなかった」と自分を責めてしまうこともありますよね。ですが、実は緊張することは悪いことではありません。むしろ、...
練習法と上達のヒント

♯88 ペダルで音がにごるときの原因と対処法|美しい響きをつくるために

ピアノを弾いていると、「ペダルを踏むと音がにごってしまう」という悩みをよく耳にします。せっかく丁寧に弾いても、音が重なって濁ってしまうと全体の印象がぼやけてしまいますよね。ペダルは音を豊かにする魔法のような存在ですが、使い方次第で演奏を台無...
練習法と上達のヒント

♯87 一音で伝わる音楽──“はじめの音”をどう弾くか

ピアノを弾くとき、私たちは無数の音を重ねて音楽をつくっています。ですが、本当に“聴く人の心”を動かすのは、その最初の「一音」かもしれません。リサイタルでも、レッスンでも、最初の一音が響いた瞬間に、会場の空気が変わることがあります。音がまだ続...
ピアノ教育とレッスンの工夫

♯86 指導することで自分も育つ ― ピアノ教師として感じる「学びの循環」

ピアノを教えるようになってから、私はずっと感じていることがあります。それは、「指導することで、自分自身も育っていく」ということです。レッスンは、生徒に何かを伝える時間であると同時に、自分の音楽を見つめ直す時間でもあります。4歳からピアノを始...
コンサートと本番準備

♯85 本番翌日からのピアニストの過ごし方 〜心と体を整えるリセット期間〜

長い準備期間を経て迎える「ピアノ本番」。リサイタルや発表会が終わった翌日は、安堵と少しの寂しさが入り混じる特別な一日です。演奏を終えた直後は、舞台の余韻がまだ体の中に残っていて、頭の中では音が響き続けていることもあるでしょう。4歳からピアノ...
コンサートと本番準備

♯84 【本番後の振り返り】ピアノリサイタルの準備・反省・次につなげるポイント

2025年11月1日、与野本町にある彩の国さいたま芸術劇場・小ホールで「橋本智菜美ピアノリサイタル2025 AUTUMN 対話 ― 音楽の時空を超えて ―」を開催しました。13時開演、トークと休憩(20分)を含む90分のプログラムで、以下の...
音楽の知識と楽しみ方

♯83 なぜベートーヴェンの音楽は心を打つのか|和声とリズムに隠された情熱

ベートーヴェンの音楽を聴くと、胸の奥が熱くなる瞬間があります。力強い響き、緊張と解放を繰り返すリズム、そして一つひとつの和音に宿る人間的な葛藤。なぜ彼の音楽は、時代を超えてこれほどまでに人の心を打つのでしょうか。4歳からピアノを始めて音高・...
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