♯170 【プロ直伝】ピアノの譜読みが遅い・苦手な方へ!楽譜と早く仲良くなる「3つの魔法」と意外な舞台裏


「楽譜が暗号のように見えて、一向に曲が進まない……」
「音符を一つずつ読むだけで疲れ果ててしまう」

そんな悩みを抱えていませんか?

こんにちは。私は4歳からピアノを始め、音大・大学院を経て、現在は演奏活動をしながらピアノを教えています。コンクールや留学など、これまで数え切れないほどの楽譜と向き合ってきました。

そんな私ですが、実は今でも新しい曲の譜読みをするときは「肩がこるなぁ」「なかなか頭に入らないな」と苦労することがよくあります。プロだからといって、魔法のように一瞬で弾けるようになるわけではありません。

今回は、初心者の皆さんが抱く「プロはどうやって楽譜を見ているの?」という疑問にお答えしながら、譜読みがもっと楽に、楽しくなるコツを伝授します。

筆者プロフィール:
4歳よりピアノを始め、埼玉県立大宮光陵高校音楽科、東京音大ピアノ演奏家コース、同大学院修士課程を修了。コンクール受賞歴多数。奨学金授与、短期留学を経験し、現在は演奏活動と並行し累積50名以上の指導に携わる。現役奏者の視点から、ピアノ上達のヒントや本番に強いメンタル術を発信中。

プロはどう楽譜を読んでいるのか?「景色」と「一音」の使い分け

よく「プロは楽譜が塊(景色)で見えているんですよね?」と聞かれます。
結論から言うと、「半分正解で、半分は地道な作業」です。

1. 古典派・ロマン派(モーツァルトやショパンなど)の場合

これらの時代の曲は、ある程度「和声のルール(音の進行の決まり)」があります。
「次はこう来るだろうな」という響きの予測がつくため、一音ずつ追わなくても全体を「塊」として捉えることができます。また、事前に音源を聴いて「音の正解」を頭に入れていることも多いです。

2. 近現代(ラフマニノフやドビュッシーなど)の場合

複雑な臨時記号が多い曲は、プロでも一発では弾けません。こういう時は、皆さんと一緒です。一音ずつ、丁寧に「この音はフラット、ここはシャープ……」と読み込んでいきます。

そして一度理解したら、次は「毎回読まなくていいように音を覚える」というステップへ移ります。

大切なのは、「音の響きを知っている」ことと「指をどう動かすか」は別問題だということです。

音がわかっても、指が反応するまでには地道な反復練習が必要なのです。

楽譜と早く仲良くなるコツ①:メロディーを「声に出して」歌ってみる

一番おすすめしたいのが、「メロディーを声に出して歌う」ことです。
え、弾く練習なのに歌うの?と思うかもしれませんが、これが近道です。

自分で歌えるメロディーは、脳が「知っている音」として認識します。知っている曲なら、次にどの音へ跳ぶか予想がつくので、譜読みのハードルがぐっと下がります。

さらに、左手の伴奏(ベース音)を歌ってみるのも非常に効果的です。単音でいいので声に出してみると、曲の支えが理解でき、両手で合わせた時の安心感が全く違ってきます。

楽譜と早く仲良くなるコツ②:「塊(かたまり)」で覚えて達成感を作る

初心者が挫折してしまう最大の原因は、「一音ずつ読んで、最後まで終わらせようとすること」です。
最後までたどり着かない自分に絶望し、ピアノが嫌になってしまいます。

そうではなく、「今日はこの2小節だけ完璧にする!」と決めてください。
短く区切って、そこだけは楽譜を見ずに弾けるくらい「塊」として脳に覚え込ませます

そして、ゆっくりでいいので両手を合わせてみましょう。

「2小節だけ弾けた!」という小さな達成感の積み重ねが、モチベーションを維持する唯一の方法です。

楽譜と早く仲良くなるコツ③:単純な「読むスピード」を強化する

楽器を使わないトレーニングも有効です。
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「読む」こと自体に脳のリソースを使わなくなれば、その分「どう表現するか」「どう指を動かすか」に集中できるようになります。

1日3分でいいので、音符をパッと読む練習を取り入れてみてください。

最後に:譜読みは「最初が一番しんどい」もの

プロの私でも、譜読みの時期は一番エネルギーを使います。頭も体も疲れます。
だから、あなたが「譜読みが大変だ」と感じるのは、才能がないからではなく、ピアノと真剣に向き合っている証拠です。

一歩ずつで大丈夫です。

歌ってみること、短く区切ること。
この小さなコツを使いながら、少しずつ楽譜と仲良くなっていきましょう。その先には、自由に音楽を奏でる喜びが必ず待っています。

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筆者プロフィール:

4歳よりピアノを始め、埼玉県立大宮光陵高校音楽科、東京音大ピアノ演奏家コース、同大学院修士課程を修了。コンクール受賞歴多数。奨学金授与、短期留学を経験し、現在は演奏活動と並行し累積50名以上の指導に携わる。現役奏者の視点から、ピアノ上達のヒントや本番に強いメンタル術を発信中。


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