♯31 ピアノは独学でもできるか?


大人になってピアノを始めたいと思ったときに、ちゃんとした先生のところに行くか、それともYouTube等を見ながら独学でピアノを勉強するか、迷うこともあると思います。

この記事はこんな人におすすめ

ピアノを始めるのに教室に通うのか、独学で学ぶのか、悩んでいる人におすすめ。

結論:独学でピアノを弾けないことはないが、遠回りになって時間を無駄に費やす可能性が高い。またモチベーションが続きにくい。本当に弾けるようになりたいのなら、断然教室に通うのがおすすめ。

独学で弾いてきたという方も多数レッスンをしたことのある私が、ピアノを独学で学ぶとどうなるのかお伝えします。

独学が遠回りになる理由

基礎を飛ばして難易度が高い曲に取り組みがち

大人になってピアノを始める人の多くが、あこがれの曲があって自分もいつか弾けるようになりたいと思い、始めることが多いです。

それ自体はまったく悪いことではありません。むしろモチベーションのアップにつながると思うので、とても良いことだと思います。

ただ、基礎をすっ飛ばして、いきなりあこがれの曲を弾こうとすると必ずつまづきます。

どれくらいの基礎を固めたら弾けるようになるのか、独学だとそこまでの正しい計算ができません。

ピアノはコツコツ少しづつやって、徐々に難易度をあげて取り組むものです。

皆さんが弾きたいと思っているであろう曲を取り組むのに、3~5年以上はかかると思ってください。

誤った弾き方なら、1~2年で弾けるようにはなるかもしれません。

ですが、たとえあこがれの曲が弾けるようになっても、基礎がないので他の曲はほとんど弾くことができないでしょう。

指使いや手の形がめちゃめちゃになりがち

指使いや手の使い方は、独学ではかなり厳しいものがあります。

指使いなんて、本当に複雑です。

音型に合わせた指の使い方をしなければならず、かつそれぞれの手の大きさに合わせた指の使い方も考えなければなりません。

子供が初めてピアノを始めるような曲は指使いも簡単なものばかりですが、一般的に皆さんが聴くような音楽は複雑な指使いが必要なものばかりです。

こればっかりは、経験がないと割り出すことができません。

最近の楽譜は指使いを書いてくれているものも多いですが、それでもすべてではないし、人によって手の大きさが異なるので、絶対的な指使いというものはありません

先生がいたらぱっと指使いを割り出してくれて苦労することなく弾けるのに、間違った指使いで練習しているためにその何倍も練習に時間をかけなければならないのはもったいないです。

手の形も同様です。

どうしても見よう見まねでやっていると、その人のよくない癖までまねしてしまったり、間違った手の形に気づかずに練習を重ねてしまっていることが多いです。

なかなか自分の癖に気が付くことは難しいです。それは私もそうです。

最短距離で弾けるようになって時間を無駄にしないためにも、プロに見てもらうことが上達への近道です。

耳でやってしまって読譜力がつかない

独学だと音符の種類や正しいリズムの取り方を理解しないで、耳でなんとなく弾いてしまっていることがあります。

これはとても危険です。

リズムや音符を理解しないまま練習を重ねても、読譜力はいっこうに身につきません。

ここでの「読譜力」とは、正しく楽譜を読んで楽譜から音楽を作ること。

何年もピアノを弾いているのに楽譜が読めない、音源がないと弾けない、と困る理由はここにあります。

監督してくれる人がいないので、続かない

ピアノの練習は根気と集中力がいります。

弾けないところがでてきても、逃げたりせずにひたすら楽譜に向かい合っていく精神力も必要です。

一人だと練習をさぼってだらけてしまうことも可能です。

ただでさえピアノの練習に取り組むことは大変なのに、一人でピアノと向かい合うのには、さらなる困難をともないます。

教室に通ってピアノに取り組む人よりも、より強い根気、より強い集中力、より強い精神力が必要になるでしょう。

しかもそこまで労力をかけて取り組んだのに、正しく弾けていないということになってしまったら、とても悲しいですよね。

調べるのに時間がかかる

「弾き方がわからない」

「指使いはこれでいいのだろうか」

「リズムの取り方がわからない」

「音楽用語の意味が理解できない」

ピアノを始めたばかりだと、いろんなことに疑問が生まれてくることでしょう。

これをいちいち調べていたら、肝心の練習に時間を割けず、無駄に時間が経ってしまいます。

自分で調べるという姿勢はとても良いのですが、ある程度のことは聞いてしまった方が早いです。

どんなに時間がかかってもかまわない、という人は独学でも問題ないかもしれません。

必ずどこか誤った弾き方をしている

ときどき、独学でピアノを弾いてきたという方が教室にきて、体験レッスンをすることがあります。

これは私の経験からでしかないのですが、独学でピアノを弾いている人は必ずどこか誤った弾き方をしていることが多い気がします。

ピアノを弾くことにどの程度を求めるのか。

「たとえ誤った弾き方でも、リズムが多少違っても、あこがれの曲が弾けたらそれでいいんだ(時間がものすごくかかっても)」というのであれば、独学でいいとは思います。

ピアノを習いに行くときのポイント

月2でもプロにみてもらうべき

教室にもよりますが、大人の方だと月2回(1回30分)でレッスンしてくれるところも多いです。

月2回であれば、レッスン料金の相場は1万円いかないはずです。

月2回でもプロに聴いてもらい、教えてもらえることができれば、誤った弾き方を避けることができ、大幅な時間削減につながります。

ここで気をつけてほしいのは、プロに習ったからといって短期間で激的にピアノが上手になるわけではありません。

重ねてお伝えしますが、ピアノは短期間でものすごく上手になれるものではありません。

夢を壊すようですが、ピアノはコツコツ毎日何年も続けた人だけがやっと弾けるようになるものなのです。

それは、プロに習おうが独学で弾こうが変わりません。

通う教室は、個人でも大手でも大丈夫

「習うなら個人経営の教室がいいの?」

「それともヤマハやカワイのような大手がいいの?」

こんなふうに悩む方もいるでしょう。

結論からいいますと、個人でも大手でもどちらでも構いません

それよりも良い先生に習えるかどうかが大切だと思います。

大手には学校のようなカリキュラムが組まれているので、体系的に学びたい方にはおすすめかもしれません。

個人経営の教室は、それぞれのレベルに合わせた教材の提案など自由度が高く、個人に寄り添ったレッスンを受けることが可能です。

ここでもう一度言いますが、個人か大手かということよりも

良い先生に出会えるかどうか

が重要な問題だと考えます。

どういう先生が良い先生かというと、

・知識・技術がある

・誠実である

・生徒に愛情がある(叱ることも含め)

また機会があれば説明しますが、音大卒だからといって素晴らしい先生とは限りません

ピアノの先生もピンからキリまでいますので、先生選びの際はご注意ください。

まとめ

ピアノを習うのに、独学が厳しい理由をお伝えしました。

独学がピアノ上達の遠回りになる理由としては、

独学が遠回りになる理由

・基礎を飛ばして難易度が高い曲に取り組みがち

・指使いや手の形がめちゃめちゃになりがち

・耳でやってしまって読譜力がつかない

・監督してくれる人がいないので、続かない

・調べるのに時間がかかる

・必ずどこか誤った弾き方をしている

以上の理由があります。

ピアノを習いに行くときのポイント

・月2でもプロにみてもらうべき

・通う教室は、個人でも大手でも大丈夫

習いに行くときは、個人でも大手でも問題ありませんが、大事なのは良い先生に出会うこと

良い先生に出会って、知識も技術もぐんぐん身につけていきましょう!

以上、参考になればうれしいです。

「それでも独学でやりたい」という方に向けての記事も、いつか書けたらいいなと思っています。


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