♯173 【ピアノ練習】指が痛いときは休む勇気を!演奏の質を高める全身ストレッチとケアの秘訣


ピアノの練習に熱中するあまり、ふと気づくと指先や手首に違和感や痛みを感じたことはありませんか?

「コンクールや発表会が近いから」
「このフレーズをどうしても完成させたいから」

と、痛みをこらえて鍵盤に向かい続けてしまう方は少なくありません。

しかし、ピアノの上達において最も大切なのは、実は無理をしないことです。
私自身、過去に指や爪を痛めながら練習した経験がありますが、その経験から学んだのは、ピアノは指先だけで弾くものではないということでした。

今回は、ピアノを長く楽しく、そしてベストな状態で弾き続けるための指のケア」と「全身を使ったストレッチ」の重要性について、私の実体験を交えてお伝えします。

筆者プロフィール:
4歳よりピアノを始め、埼玉県立大宮光陵高校音楽科、東京音大ピアノ演奏家コース、同大学院修士課程を修了。コンクール受賞歴多数。奨学金授与、短期留学を経験し、現在は演奏活動と並行し累積50名以上の指導に携わる。現役奏者の視点から、ピアノ上達のヒントや本番に強いメンタル術を発信中。

「休むこと」は停滞ではない。演奏の質を守るための勇気

まず大前提として心に留めておいてほしいのは、「手が痛くなったら、どんなに追い込まれていても無理をしない」ということです。

真面目な人ほど「練習を休む=下手になる・サボっている」と考えがちですが、それは大きな間違いです。
痛みがある状態で無理に弾き続けると、変な癖がつくだけでなく、腱鞘炎などの深刻な故障を招き、結果として演奏の質を著しく劣化させてしまうことも。

「休むことは悪いことではない」

むしろ、長くピアノを愛するためには、意識的に「休み」を練習メニューに組み込む必要があるのです。

手が痛いときは、楽譜を読み込んだり、音源を聴いてイメージを膨らませたりと、鍵盤に触れない「練習」に切り替える勇気を持ちましょう。

私の場合は指から爪がはがれかけた

私はそこまで手を痛めた経験はありませんが、本番前に弾きすぎで指から爪がはがれかけたことはあります。

その時は、ばんそうこうで指と爪を固定して、それでも練習していました。
そこまでしないといけないときもある、ということです。

私の場合は手の筋肉ではなく、爪だったので多少無茶をしましたが、
手の筋肉が痛い場合は、同じ調子で練習し続けたら、必ず後から代償を払うことになります

「(手を痛めていても)それでも練習しなければならない」という人は、様子を見ながら、練習量を減らしていくべきです。

ピアノは「背中」で弾く楽器。肩甲骨をほぐす重要性

「指のケア」というと指先ばかりに目が行きがちですが、実はピアノ演奏において重要なのは「肩甲骨」です。

ピアノは指先だけで弾く楽器ではありません。
理想的な打鍵は、背中からのエネルギーが肩、腕、手首を通って指先に伝わることで生まれます。いわば全身を使って弾くのがピアノの真髄です。

肩甲骨周りが凝り固まっていると、エネルギーの通り道が塞がれ、指先だけで無理に音を出そうとしてしまいます。

これが指や手首を痛める大きな原因の一つです。

【おすすめの簡単体操】

練習の前後や合間に、ぜひこれを行ってみてください。

後ろ手ストレッチ: 両腕を後ろに回して指を組み、ゆっくりと胸を張って伸びをします。これだけで肩甲骨が中央に寄り、胸が開いて呼吸が深くなります。

背中がほぐれると、音の響きが豊かになり、指の動きもスムーズになっていくはずです。

本番直前の舞台裏で実践!緊張を解く体操

本番前の舞台裏は、誰しも緊張するものです。待ち時間が長ければ長いほど、体は冷え、指先はこわばってしまいます。

そんな時こそ、意識的なストレッチが必要です。

私は本番前、必ず指や手、手首を「痛くない程度に」グニャグニャと動かすようにしています。
特定の形を作るのではなく、まるでタコのように力を抜き、あらゆる方向に手首を回したり、指を一本ずつ解放したりするイメージです。

緊張で固まった体をそのままにしてステージに上がると、本来のパフォーマンスは発揮できません。

ベストな状態で弾けるよう、体をほぐしていく。

このひと手間が、本番での演奏の質を変えます。

まとめ:体と対話しながら、最高の演奏を

ピアノの上達は一朝一夕にはいきません。だからこそ、自分の体という「一生モノの楽器」を大切に扱うことが、遠回りに見えて一番の近道です。

  • 痛みを感じたらすぐに休む。
  • 指先だけでなく、肩甲骨から全身をほぐす。
  • 本番前こそ、力を抜くための体操を取り入れる。

これらを意識するだけで、あなたのピアノライフはより健康的で、豊かなものになるでしょう。

今日から練習の合間に、一度立ち上がって大きく背伸びをしてみませんか?

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筆者プロフィール:

4歳よりピアノを始め、埼玉県立大宮光陵高校音楽科、東京音大ピアノ演奏家コース、同大学院修士課程を修了。コンクール受賞歴多数。奨学金授与、短期留学を経験し、現在は演奏活動と並行し累積50名以上の指導に携わる。現役奏者の視点から、ピアノ上達のヒントや本番に強いメンタル術を発信中。


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